先進事例

調剤ロボットの導入

 最近病院や薬局などで調剤ロボットの導入事例が報告されています。藤田保健大学病院(豊明市)では、医師からの処方せん情報が送られてくると薬品棚から自動で薬を選択する調剤ロボット(8台)を導入しています(参照:薬剤師ねっと、2017年9月26日付)。80%の調剤が自動化され、患者の待ち時間が半減し(待ち時間を15分に短縮)、薬剤師による服薬指導に力を入れることが可能になった、とのことです。ちなみに、導入後、薬剤師の服薬指導をする件数が月間約2,400件から3,400件に増え、その結果、月間約100万円の増収となりました。

 ロボット化の動きは、薬局でも見られるようになり、日本初の「ロボット薬局」(「梅田薬局」)が大阪で開店したと報告されています(参照:朝日新聞、2019年3月1日付)。入力される処方せんの情報をもとにロボットアームが、使用期限が近い薬を調剤棚から選び、取り出します。棚にある薬の管理もなされています。

 また、ドラッグストアのトモズ(千葉県松戸市)でも薬剤師の代わりに処方せんを元に薬の選択、袋詰めなどをしてくれる機能別ロボット(7種) を試験導入し、今後進めて行くとのことです。薬剤師の作業負担が20%程度削減できるのではと期待されています(参照:朝日新聞、2019年3月14日付)。

 

 また、松江市立病院(松江市)では、2017年3月にがんセンターを開設したが、薬剤師が手作業で行っていた抗がん剤の混合調製をロボット「ケモロ」で実施し、薬剤師の安全性と作業負担を軽減しています。配置していた薬剤師(3~4人)の1人を減らせたとのことです。なお、導入費は5,000万円です(参照:協働通信、2017年11月29日付)。

 薬剤師数の不足も言われている昨今、調剤ロボットの導入も一考に値すると考えられます。ただし、その性能や費用対効果については、しっかりと検討する必要があります。

参照:第6回「病院のみらいWeb」研究会主催2019セミナー「AI&ロボット化は人手不足の解決策(パートナー)となるか?~現場のAI&ロボット活用のみらい~」(病院のみらいWeb研究会 大谷勇作、2019年8月7日)講演資料より抜粋

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