先進事例

人工知能(AI)やロボット化がもたらす中小病院の変化とは?

 2015年野村総合研究所と英オックスフォード大学とが日本国内の601種類の職業について代替えが可能かどうか調査した結果、10年から20年以内に日本の労働人口の49%の職業が人工知能(AI)やロボットに置き換えることが可能になると発表しました(下表)。

 結果からは、ルールに従って作業することが求められる職業は置き換えられる可能性が高いとされ、他人との協調が求められる職業や専門性(芸術性など)の高い職業は置き換えられる可能性が低いと考えられているようです。

なくなる職業(代表例) 残る職業(代表例)
一般事務員 医師
受付係・銀行窓口係 映画監督
警備員 観光バスガイド
建設作業員 小・中学校教員
自動車組立工 スポーツインストラクター
金属研磨工 ソムリエ
製パン工 美容師
スーパー店員 保育士・幼稚園教員
測量士 ミュージシャン
タクシー&路面バス運転者 理学療法士
宅配便配達員  
ホテル客室係  

 医療分野においても診断、治療、手術、調剤などで人工知能(AI)の活用やロボット化が急激に進められています。がんや自閉症などの診断を人工知能(AI)で行うなどの研究(東大医科研とIBM「ワトソン」/2016年、東京大学/2016年など)、調剤ロボ(藤田保健衛生大学病院/2017年)や抗がん剤ロボット(松江市立病院/2017年)などの導入事例が報告されています。

 医療的な項目以外の病院の運営管理に関係する項目について確認すると、受付窓口対応ロボット(外国語の同時翻訳機能も含む)、見守り及び案内ロボット(病院内だけでなく介護施設・在宅でも活用)、病院内での見守り機能として睡眠管理システム(前回当セミナー資料参照)、清掃用ロボット(床清掃、窓清掃及びエアコン洗浄)、警備ロボット、物品搬送ロボットなどが研究・開発され、製品化され、すでに病院等にも導入されている例もあります。

 医療関係者だけでなく、施設を運営する人材の不足がすでに問題となっております現在、代替えのための開発とともに、導入が今後とも進められて行くものと考えられます。

 これからの病院のあり方(設計や運営)を考える中で、これらの人工知能(AI)やロボットの導入を検討されては如何でしょうか。

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