先進事例

調剤ロボットの導入

 人手不足の業務として、病院の給食(入院患者などへの食事の提供)もあげられております。

 病院内で食事を作るクックサーブ方式の場合は、管理栄養士、調理師などが必要となりますが、現在求人が難しくなっているようです。

 2016年のセミナーでご紹介させて頂いた方式の一つであるクックチル方式(センター調理方式/病院側には温めるなどの調理機器が必要)の採用ということも考えられますが、今回は自前で作る際の調理ロボットについてご紹介します。

 現在、注文された具材を取り出し、トレーに置く、具材をカットし、ごはんを器に盛るなどのロボットがあるようです(下図)。


パナソニック(株)

 病院内の給食(厨房等)では、これらのロボットを組み合わせて、米とぎ、炊飯、具材のカット、調理、盛り付け、までの流れが自動化されれば、効率化が図られ、業務負担の軽減が可能となると考えられます。これに配膳・下膳(現在試験稼働中との報告あり)、さらに食器洗浄までの自動化が加われば、さらなる人手不足対策となり得るでしょう。また、朝食や夕食の時間制限も24時間対応可能となるのではと推察しております。

 人手不足の中でも、職人を不要とする回転寿司などのシャリにぎりの自動化は周知のことであり、このような動きは今後も進展していくものと考えられます。

 なお、給食において設置する調理機器(ロボット)の初期費用やメンテナンス費用などは高額となることが予想されるため、しっかりとした費用対効果の検討が必要となります。

参照:第6回「病院のみらいWeb」研究会主催2019セミナー「AI&ロボット化は人手不足の解決策(パートナー)となるか?~現場のAI&ロボット活用のみらい~」(病院のみらいWeb研究会 大谷勇作、2019年8月7日)講演資料より抜粋

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